団長の思い 11

2023.6.3川崎市で活動するグラールウインドオーケストラの42回定期演奏会を聴きに行ってきました(ミューザかわさき)。

創団して33年、大したもんです。ここ十数年は毎年邦人作曲家の委嘱作品も取り上げており吹奏楽のレパートリー開拓にも熱心に取り組んでいます。今回の委嘱作品は樽屋雅徳の「ソロモン・ノーサップ」、19世紀初頭ニューヨークに住む黒人男性(VN奏者)が誘拐され12年間に渡り奴隷として働かされ解放後は自身の経験を執筆し奴隷解放運動を進めた人物です。日本の作曲家がよくこのテーマで、とも思いましたが、樽屋先生らしい雰囲気を感じました。

印象に残ったのは、Eウィテカーの「オクトーバー」、そして今年の吹奏楽コンクール課題曲だという松下秀樹「ポロネーズとアリア」でした。ウィテカーは合唱曲作品も多く書いていますが、オクトーバーも後に合唱曲として発表しているそうです。吹奏楽にしては珍しく静謐で清らかな印象の作品でもっと多く取り上げて良い曲だと思いました。そして「ポロネーズとアリア」ですが、コンクール課題曲としては珍しく初めて聴いても「いい曲だな」と感じさせる作品でした。初めて「カタロニアの栄光」を聴いた時にも似たような・・・。編成に鍵盤も無い(ように見えた)のも気に入りました。ルノでもやりやすい!

メインはローマの祭り、当日は90名近い大編成でオルガンまで加わっていましたが、流石にこの編成で鳴らされるとしびれますね、ブラボー!

指揮の佐川先生は73歳、ちょっと痩せたなと思いましたが、これからもお元気で頑張ってください。

っていうかルノも来週が本番!頑張らねば!