ピアノ(音量)でホール全体に響かせる

10月6日(月)東京オペラシティに、世界最高峰のトランペット奏者マティアス・ヘフスの音を聞けるのが楽しみで、久しぶりに来日するジャーマン・ブラスのコンサートを聴きに行ってきました。

約10年前、ベルリンフィル・ブラスにゲスト出演したヘフスの音と音楽は、ベルリンの連中も霞んでしまうほど圧倒的なものでした。

ヘフスが率いるジャーマン・プラスの音色は冒頭から素晴らしく、ピアノの音量でホール全体に響き渡り、かつ一つ一つの音がキラキラしていて、時には弦楽四重奏的な、時にはオルガン的な響きも作りながら、ブラスアンサンブルの華麗な響きも作り上げ、アンサンブル全体として統一感のある素晴らしい演奏でした。

過去にも様々なブラスアンサンブルの来日公演を聞きましたが、その中でも桁違に素晴らしいコンサートだった思います。

私もブラスアンサンブルを永く続けていますが、ちょっと油断するとうるさいだけの音になっていることも多々あり、ジャーマン・ブラスの吹き方を目指していきたいと思いました。