団長の思い 22

注目のアーティスト

前回の投稿から随分間が空いてしまいましたが、本年も精力的にコンサートに足を運んでおります。自分の楽器でもあるトランペット関係には特に注目をしておりまして東京首席を辞めてフリーになった佐藤友則さんとか、国内の音楽コンクールを総なめにして現在ドイツに留学中(マティアス・ヘフスの弟子!)の三村梨紗さんとか、ラインホルト・フリードリヒとユナイテッド・ユーロBEで来日し日本中に衝撃を与えたイエルーン・ベルワルツなどを今年は聴きに行ってきました。

そんな中、今、おじさんおばさんトランぺッターが一番注目しているのが釧路出身の中学3年生トランぺッター、児玉隼人君です。

同じ管楽器奏者であるお父さんから手ほどきを受け、5歳位から演奏の動画をSNSにアップし続けていました。この動画が結構話題になっていたんですが、その後あれよあれよという間に上手になって国内の音楽コンクールでもバンバン優勝するようになりました。最近はテレビでも取り上げられるようになったみたいです。

初めて生演奏を聴いたのは今年の1月、ヤマハ銀座店のちっちゃいホールでした(30-50人位しか入れない)。現在ヤマハの協賛を受けて活動しているので、プロモーションを兼ねたミニコンサートでした。

これがまた、吃驚仰天(クリビツテンギョウ)!何せ音色が柔らかくて美しい、アタックの音なんて全然しない。

高音から低音まで全く無理のない響き、生まれながらのソリストという演奏でした。

なんというか、一世を風靡したナカリャコフを日本人にしたみたいな感じ。美しかったなあ。

曲はシャルリエ(ソロ・ド・コンクール)、ヘンデル(鍛冶屋)、アーバン(ノルマ変奏曲)など、トランペット吹きにはお馴染みのレパートリー。

それにしても若干15(くらい)5歳から練習したとはいえ小学校からの10年でこの音になるかねえ、こっちは50年も吹いてるのにちっとも上手にならない、全くやんなっちゃうよ。

次は519日の浜離宮ホールを聴きに行きます。隼人君の爪の垢を煎じて飲むつもりで勉強してきます。

もちろん練習には間に合うように行くからね!

次回は初老クッキングをお届けする予定です、お楽しみに)