カラオケボックスと僕

みなさんは日曜日の午後をどう過ごされていますか?

僕はカラオケボックス通いが習慣化しています。
週に1度しか楽器に触れないので、ルノの合奏の前に楽器を吹きたいのはもちろんですが、
日曜日の昼頃になると、いわゆる「サザエさん症候群」の兆候が忍び寄ってくるんですよねぇ。
翌日からの仕事の日々を考えて鬱々としてるくらいならパーっと歌って騒いじゃえ!的な。

2時間で部屋を予約して、最初の1時間は楽器の練習、後半1時間は歌ってストレス発散、
なんなら夕食も食っちゃえ、というのが以前のパターンでしたが、
最近は2時間丸々楽器吹いて過ごすようになりました。

というのも、コロナのパンデミックがきっかけです。
外出が制限された数ヶ月後、近所の川の土手で個人練習を再開してみたのですが、
時期的に暑さや蚊に悩まされた上に、河原で生活されている方々からは睨まれるし、
通りがかったお子様から「ミッキー吹いて」とか言われるので調子にのってサービスしていたら
毎週せがまれる上にレパートリー増やす必要性にも迫られ、諸々やれやれな感じで。

これら重圧に耐えられなくなった頃に、念願のカラオケボックスが営業再開!
暇を持て余していたこともあり3時間半のパーティーコースとやらで予約入れて、
吹いて歌って食べてを大満喫。
しかも土日で通っていたら受付スタッフさん達とも仲良くなっていきました。

そんなある日、スタッフさんから千原せいじに激似の店長さんを紹介されます。
せいじは「こんなにも当店をご利用いただき、本当にありがとうございます」と僕の献身を讃えてくれた挙句、
「楽器の練習でしたら今後は広い部屋をご準備させていただきますので、予約の際にお申し出ください」という
身に余るご提案をいただきました。

でも、ご厚意に甘えるのは図に乗りすぎだろと思い、従来通り1人用個室を予約していたら、
ある日部屋にせいじが現れ「広いお部屋をご準備いたしましたが、いかがでしょう?」とのこと。
移動してみたら大人数用のパーティールーム!
素直にご厚意に甘えさせていただくことにしました。

この日以降、予約の電話を入れると、受付スタッフさんからも「いつものお部屋をご準備しておきますね」という感じで
ひじょうに美しい流れで予約が完了するようになり。
そしてこの部屋が僕の定宿化し、吹いて歌ってを謳歌するようになったある時、ふと気付きます。

楽器の練習のためにと広い部屋を使わせてもらっているのに、
ここで「栄光の架橋」を絶叫している自分ってどうなんだ?
こんな姿を千原せいじはどう思うだろうか?

この瞬間から心を入れ替えました。
今後、僕は、パーティールームでは楽器の練習に全てを捧げます!

でも3時間半吹き続けるのは無理なので60分に短縮。
そんなこんなで練習を続けていたら、基礎練習やらエチュードさらうのが楽しくなり、
60分が90分になり、90分が120分になり、楽器吹ける耐久時間が延びていく自分が嬉しく、
今では歌うことはほぼ皆無となりました。

その後パンデミックも収束に向かい、ルノも活動再開できて、
それでもせいじは広い部屋を使わせ続けてくれて、
受付スタッフさん達とも完全に顔馴染みになった、そんなある日。

別れというのは何の前触れもなく訪れるものです。
千原せいじ、別の仕事に転職したとか。
あんなにお世話になったのに最後に御礼も言えず。

次にやってきた店長は、すゑひろがりず三島に似ている(かな?)
そして政権が交代すれば時代も変わるのが世の常。

以下、予約時の電話のひとコマ。

僕) 楽器の練習で部屋を予約お願いしたいのですが?

三島)えーっとぉ、他のお部屋のお客様から苦情が来た場合は即刻演奏を中断いただきますが、よろしいですか?

僕) わ、わかりました。それと、空きがあればで結構なのですが、広めの部屋をお願いできたりしますでしょうか?

三島)お部屋のご指定は承っておりません。ご利用人数様に応じたお部屋をご案内いたします(ビシッ)

僕)し、承知いたしました。。。

強敵現る!!!

でも、せいじが優遇してくれていたことに感謝し、以前の慎ましい生活に戻れば良いだけ。
日常が戻った今、いつまでも甘えていてはいけないわけです。

と、いざ店に到着してみると、従来通りのパーティールームをアサインいただき、驚くやら嬉しいやら。

どうやら受付スタッフの面々がご尽力くださった様子。
足を向けて寝られません。

しかも、三島とも何度か顔を合わせているうちに、徐々に距離が縮まっているのを実感。
これぞ営業メソッドでいう「単純接触法」=短時間であっても何度も面談していると関係性が深まる、なのかも?
三島攻略まで、もう一息だな笑

というわけで、ここまでのとっ散らかった話を強引にまとめますが、
日曜日の午後に楽器が吹けて、音楽のことだけ考えられる時間を持てるというのは
とても貴重で幸せなことだなと常々実感しています。

日曜日のサザエさん症候群にお悩みのみなさん、
子育てが一段楽したので演奏活動を再開したいというお父さんお母さん、
定年退職後に趣味のコミュニティを探している楽器経験者の方々、
是非是非、一緒に音楽を楽しみましょう!