続・再会
早いもので、3月もあっという間に終わってしまいます。
6月の定期演奏会に向けての、全曲通し練習なども始まります。
さて、今回のプログラムのテーマは「日本で学んだ作曲家による吹奏楽のための作品」だそうで、単に「邦人特集」などとならないところが、選曲委員の皆さん。いつもながら、ひと捻りしておられますね。
間宮芳生、保科洋(敬称略)などによる、吹奏楽でも馴染みの深い作曲家の作品が並ぶ中に、兼田敏による「シンフォニック・バンドのためのパッサカリア」があります。この曲、当団では、2010年の演奏会以来、2度目の演奏となりますが、私自身は3度目の取り組みになります。
初めての出会いは、かれこれ30年以上も前の高校1年生の夏のこと。コンクールに向けて、来る日も来る日も練習していた日々は、今でも懐かしい想い出です。当時の仲間たちとは、今でも不定期的に集合したりして、本人は楽器をやめても、今はその子どもたちがブラバンで熱中している話を聞いたりもします。
いまでは、高校生の頃のように、がむしゃらに練習することはできなくなりましたが、スコアを開いたり、合奏中の耳の使い方が変わったりと、同じ楽曲でも、随分と見える景色が違っていることに、自分自身おもしろく感じています。
管弦楽版ができたり、復刻版が出てきたりしているような名曲に、改めて向き合える日々を楽しんでいます。
定期演奏会は6月16日。銀座ブロッサムで、皆さんのご来場をお待ちしています。